雨漏り修理の費用や相場は? 修理のタイミングや点検方法も解説

雨漏りの修理はブルーシートをかぶせるなど、雨漏りの応急処置程度であれば自宅で行うこともできますが、屋根など自分でのチェックや点検が難しい箇所からの被害が多いため、専門の業者に依頼することも検討しなければいけません。雨漏りの費用や相場、修理のタイミングや点検ポイントについて解説します。

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雨漏り修理の費用や相場は? 修理のタイミングや点検方法も解説

雨漏りの基礎知識

雨漏りの発生原因

雨漏りの発生原因は主に屋根と外壁から発生します。屋根や外壁にひび割れや剥がれが確認できる場合は注意が必要です。屋根や外壁は高い位置にあるため、目視で気付くことなく劣化を放置してしまいやすいため、意識的に点検やメンテナンスを行うことが大切です。

屋根の構造

屋根の構造は下図のような構造になっています。老朽化によってひび割れやはがれが発生したり、ルーフィング(防水シート)の防水効果が低下することで雨漏りが発生します。

屋根の種類

屋根の種類によって可能な雨漏り点検も変化します。戸建て物件の屋根構造は主に勾配屋根とフラット屋根(陸屋根)に分類することができます。

①勾配屋根

勾配屋根とは角度が付いて斜めになっている屋根です。勾配屋根は角度がついているため雨水を溜め込まず、汚れも落としやすいというメリットがあります。

②フラット屋根
フラット屋根は名前の通り屋根の形状が平面(フラット)の屋根です。戸建てよりもマンションやビルなどの建物に多く見られます。

勾配屋根

勾配屋根

陸屋根

陸屋根

素材の種類

①スレート

スレートとはセメントを固めて板状にした屋根材です。スレート屋根は主にセメントを使用した化粧スレートと粘板岩を使用した天然スレートの2種があります。スレートは瓦と比べて軽量で施工費用も低いです。


②瓦

瓦とは粘土を原料として作られており、日本の従来の家屋に広く採用されている馴染みのある屋根材です。スレートと比べて重く、施工費用も高いものの、耐久性に優れているなどの特徴があります。

スレート屋根

スレート屋根

瓦屋根

瓦屋根

外壁

外壁での雨漏りは、主にひび割れの発生やコーキングが主な原因です。外壁の構造は下図のような作りとなっています。

雨漏りが発生しやすい時期

雨漏りが発生しやすい時期は梅雨、台風、雪(積雪)の前後の3つが挙げられます。

梅雨

台風

台風は雨に加えて強風による屋根へのダメージが加わるため、雨漏り被害が発生する原因となることが多いです。シェアリングテクノロジーによる雨漏りに関する調査レポートによると、2017年の月別の雨漏り修理依頼の統計で、10月が最も以来数の割合が高く、梅雨の時期である6〜7月を超える29.7%となりました。(6月:7.4%,7月:6.5%)

雪(積雪)

雪が積もりやすい北海道や東北地方などでは積雪による雨漏りが発生するケースがあります。

雨漏り点検の周期

雨漏りの点検は「◯年に◯回」といった周期は特にありませんが、梅雨、台風、雪など、雨にさらされ湿気が多くなる時期に合わせて集中的に点検を行うと良いでしょう。建物が築20年以上経過していたり、新築から1度も点検やメンテナンスを行なっていない場合は1度チェックしてみることをおすすめします。

雨漏り修理の費用・相場

雨漏り修理の対象となる箇所は屋根・外壁・天井・ベランダ・窓サッシなどがあります。

以下の表にそれぞれの修理費用の相場をまとめましたので参考にしてください。

①屋根の雨漏り修理費用 1〜45万円

②外壁の雨漏り修理費用 5〜50万円

③天井の雨漏り修理費用 10〜 15万円

④ベランダ(バルコニー)の雨漏り修理費用 3〜25万円

⑤窓サッシ・天窓の雨漏り修理費用 3〜25万円

屋根の修理費用

屋根の修理では経年劣化により、瓦・板金・シーリングが剥がれる、外れるといった異常が見つかり、修理に至るというケースが一般的です。

それぞれの修理にかかる相場を以下の表にまとめたので参考にしてください。


①コーキング補修 :  5〜20万円

コーキングとは屋根材と屋根材の間を埋めるゴム状の素材のことです。防水コーキングは費用も他と比べて安く済み、10万円前後での費用となることが多いです。


②漆喰の補修 : 18〜45万円

漆喰とは消石灰(石灰石を焼いて水を加えたもの)を原料とする素材で瓦屋根の隙間を埋め、瓦のズレを防ぐ役割を持ちます。

漆喰の修理は屋根に登る作業が必要になるため人件費が高くなってしまい、そのぶん高額になってしまうケースが見られます。


③棟板金のみの交換 : 3〜20万円

棟板金とは〜で〜を〜します。


④谷樋の撤去・交換 : 8~20万円(※大掛かりな工事の場合は~80万円)


⑤瓦のズレの修理・差し替え : 1~5万円


⑥ルーフィング/下地の補修・張り替え : 5〜30万円


⑦屋根全体の交換 : 60〜200万

外壁の修理費用

外壁の修理は塗装によって解決することが多く、費用は60〜160万円ほどになります。

劣化がひどく全体的な張り替え修理を行う場合は費用も高くなり、120万〜300万円ほどになります。

①コーキング・ヒビ割れ修理 : 5~10万円

②コーキングの打ち替え : 10~50万円

③外壁塗装 : 60~160万円

④外壁全体の張り替え/重ね張り : 120~300万円

天井の修理費用

天井の修理費用は、天井の張り替え+下地の石膏ボード交換で、20㎡あたり10万円前後、下地まで腐食していた場合は、加えて5万円ほどの費用がかかります。

ベランダ(バルコニー)の修理費用

ベランダ(バルコニー)は、防水シートの破損や経年劣化や、手すりや窓周囲のコーキングの施工不良の他、バルコニーと外壁の接合部分が劣化してスキマができ、修理が必要となるケースが多いです。また、また排水口(ドレン)の詰まりにより水がうまく流れず、水漏れが起こるケースもあります。
雨漏り補修費用は、3~20万円でおさまるケースが多いですが、ベランダ・バルコニーの下地まで劣化している場合は25万円近くかかる場合もあります。

窓サッシや天窓の修理費用

①窓のコーキング補修・窓枠の補修 : 3~25万円

②天窓周囲の清掃 : 3~4万円(※瓦の撤去・交換も必要の場合は高額)

③天窓の撤去・交換 : 20~90万円

雨漏り修理は自分でできる?

雨漏り修理を業者の方に頼らずにどの範囲まで自分でできるのでしょうか?雨漏りの原因が屋根や外壁など高い箇所にあり、登ったりハシゴが必要なケースでは、自分のみでの修理は大変危険です。
厚生労働省の労働災害統計によると、平成27年の建設業における墜落・転落による死傷災害は5,377件、うち死亡災害は128件にものぼります。きちんとした訓練を受け、万全の準備を整えて作業にあたるプロでさえ、これだけの事故が起こっていることを考えれば、素人にはどれほど危険なことかは言わずもがなでしょう。

自宅でもできる応急処置

自宅でもできる応急処置としては、屋根や外壁にブルーシートを被せて雨の侵入を防いだり、コーキング剤を購入し、できる範囲で雨漏り箇所に塗っていくことなどができます。ただし、少しでも高いところでの作業や雨の中での作業は危険ですので十分に注意の上、処置を行うようにしてください。業者の中には応急処置にも対応している業者もありますので、依頼するのも良いでしょう。

雨漏り修理を防ぐための点検・メンテナンス

雨漏りには様々な要因や種類があり、費用もそれぞれ異なるなど、複雑かつ想定しにくいということがわかっていただけたと思います。雨漏り修理をする前に、雨漏りを予防するためにはどうすれば良いのでしょうか?雨漏り予防には定期的な点検やメンテナンスを行うことが重要です。

屋根にひび割れや痛みはないか?

屋根にひび割れや痛みがあると、そこから雨などの水分が侵入し、雨漏りの原因となります。スレート/瓦にひび割れやずれがないか、棟板金に浮きができていないかなど、屋根の状態を確認しましょう。屋根に登るのは怪我や事故の危険性が高いため、チェックを業者に依頼すると安全です。

外壁にひび割れや剥がれはないか?

外壁に1mm〜のひび割れがあるか確認しましょう。1mm以上であれば〜である可能性が高いです。

天井や壁ににシミやカビができていないか?

天井や壁にシミやカビができると、雨漏りが発生しているサインです。シミを放置してしまうと、天井裏などの見えにくいところで悪臭が出たり、カビが発生するなど、被害が拡大してしまいます。天井や壁がクロス製の場合は、汚れた部分を剥がして新しいクロスに張り替え、クロス製でない場合は、塗装(上塗り)を行うと効果的です。

クロスの張替えを自分のみで行うことは難しいですが、塗装(上塗り)であれば自分でも可能です。塗装を行う際は


①こまめに換気を行い、塗料の匂いを外に逃がす

②シミ部分だけでなく、全体的に上塗りを行う

③木材が被害にあっている場合は上塗りではなく交換を検討する

などの点に注意をし、塗装をするようにしましょう。

雨漏りの点検をスマホで完結できるアプリ「HOUSEE」

雨漏りの点検に役立つ点検項目をご紹介しました。

しかし、雨漏りや屋根、外壁の専門家では無い一般の方が自分でこの項目をチェックし、判断することは難しいと思います。

家の気になる箇所を撮影するだけで診断できる住宅診断アプリHOUSEEは、当記事でご紹介したようなセルフチェックを、スマホで簡単に行うことができます。雨漏りの他にも様々な家の課題に合わせて、健康診断のように、診断結果や家の寿命についてのレポートが出ます。またその結果に合わせ、対応できる業者に依頼することが可能となります。

家に関するわからないことや気になる部分に関しても、気軽にスタッフに相談することができます。

まとめ

今回は雨漏りの費用や相場、修理のタイミングや点検ポイントについて解説しました。特に

◯雨漏りの点検は梅雨、台風、雪など、雨にさらされ湿気が多くなる時期に合わせて集中的に点検を行うと良い

◯雨漏りはある程度までは自分でチェックできる点検方法があり、正しく対策をすることで予防することができる(ただし、高所など危険な場所での作業はNG)

という点はお伝えしたかったポイントですので、お役に立てたら幸いです。

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